25/12/22【インターネットインフィニティー】2025年問題・2040年問題を解決すべく2つの事業 主力のリハビリ型デイサービス「レコードブック」が伸び、介護現場の生産性を高めるDX事業も好調!2ケタ成長へ。

  • スピーカー
    代表取締役社長 別宮 圭一 氏
  • 提供
    株式会社インターネットインフィニティー
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本日お伝えしたいこと

別宮社長(以下、別宮)本日お伝えしたいことは3つです。1つ目はIIFグループの主力事業である「レコードブック」(2025年問題の課題解決)事業についてです。2つ目は中長期の成長戦略であるDXソリューション(2040年問題の課題解決を目的とした)事業についてです。3つ目は株主還元についてです。

経営理念-Mission

当社の経営理念についてです。

当社は創意革新と挑戦によって、超高齢化社会の課題を解決するというミッションを掲げています。

事業領域-Mission

スライドの左側がBtoC、右側がBtoBです。社会保障費の増大、医療・介護人材の不足、労働力不足の課題を解決するためにBtoCからBtoBまで、幅広いお客様を対象に健康な未来を作るための事業を展開しています。

2026年3月期 通期業績予想サマリー

2026年3月期の通期業績予想のサマリーについてです。

前期と比較すると、各段階利益ともに二桁増益を計画しています。第2四半期が終わって先日決算を開示しましたが、進捗率は概ね計画通りに進捗している状況です。

レコードブック事業

IIFグループの主力事業であるレコードブック事業についてです。

レコードブック事業は、介護予防を目的とした運動特化型のデイサービスを運営しています。店舗のブランド名が「レコードブック」となっており、セグメントでレコードブック事業と呼んでいます。

レコードブック事業-事業領域

レコードブックは、事業領域のBtoCの真ん中あたりに位置しています。要介護度は1から5まであり、5が一番重いのですが、その中でも特に軽い方、もしくは要介護になる少し手前の方(要支援1から2)を対象としたサービスです。介護というよりは、介護予防、健康寿命の延伸を目的としたサービスになります。

転倒予防の重要性

健康寿命の延伸を目指す中で大変重要となるのが、転倒予防だと考えています。スライドにて介護が必要となった原因をグラフにしていますが、最も多いのが認知症、2番目が脳卒中、3番目が転倒・骨折です。高齢者の中には骨粗鬆症の方も多いですが、室内や外出中に転倒して大腿骨(腰の骨)を骨折することがあります。そうなると長期入院となり、入院期間で体が弱って介護度が進んでしまう方が非常に多いです。そのため、我々は健康寿命延伸のアプローチとして、転倒予防に集中しています。

レコードブックの特徴

レコードブックの特徴についてです。

1つ目が、介護を感じさせない空間です。レコードブックは介護保険を使ったサービスですが、3時間のリハビリ型デイサービスとなっており、午前と午後の2回転入れ替え制です。短い時間ですので、入浴サービスや食事の提供はなく、運動指導のみに特化しています。大きな特徴は、介護を感じさせない空間です。初めて介護認定を取った方やまだお元気な方は介護施設にあまり慣れていないので、介護を感じさせない空間であることは重要なポイントだと思っています。

 

 

2つ目が専門的な運動指導です。科学的根拠に基づいた日常生活動作の継続を可能にする運動プログラムとして、筑波大学の田中教授と共同開発した運動プログラムを提供しています。

 

 

3つ目がホスピタリティです。長く継続的にサービスをご利用いただくために、お客様とスタッフのコミュニケーション、またお客様同士のコミュニケーションをとても大切にしており、明るく活動的なスタッフが丁寧に礼儀正しくホスピタリティを提供しています。

レコードブックの店舗数

現在、レコードブックは全国に240店舗運営しており、うち22店舗が直営、それ以外は全てフランチャイズとなっています。愛知県のエリアでは、名古屋鉄道と共同事業で名鉄レコードブックを展開しています。

レコードブックのポジショニング

レコードブックのポジショニングについてです。

スライドの縦軸が介護度で、上に行くほど介護度が高い方、下に行くほど軽度な方を表しています。横軸は自己判断能力で、左に行くほど自己判断が難しい方、右に行くほど自己判断ができる方を表しています。横軸では認知症のイメージをしていただくことができます。日本中にある介護施設のほとんどがスライドの左上に位置づけられます。したがって、現在世の中にある介護サービス施設、介護サービス事業者のほとんどが中重度者向け(要介護3以上ぐらい)のサービスが多いです。しかし、レコードブックはスライドの右下に位置します。介護が必要となる手前の方、要支援の方、もしくは要介護1や2の方に向けたサービスを提供しているため、非常に競合が少なく、ブルーオーシャンなマーケットであると考えています。

レコードブックのターゲティング

ターゲティングについてです。

要支援から要介護2までの方を対象にしており、スライドの棒グラフで示しているのは要介護度別の人数です。赤枠で囲っているのが我々が対象としている軽度要介護者で、圧倒的に人数が多いのが軽度な方であるため、大きなマーケットであると考えています。

収支モデル

収支モデルについてです。

レコードブックは非常にシンプルで安定的な収支モデルであり、ストック型のビジネスです。介護保険が使えるため、店舗型ですが一見のお客様は利用することはできず、ケアマネージャーからご紹介いただいて、スポーツクラブのように会員が1人ずつ積み上がっていく形になります。稼働率は70%超が採算分岐点となるため、70%を超えるとそのまま利益になっていくストック型のビジネスモデルです。

フランチャイズ(FC)展開により新規出店を加速

なぜフランチャイズ展開をしているかというと、レコードブックはとても需要があるサービスなので、全国に1軒でも多く店を出すことが現在の基本的な戦略です。直営店を1つ1つ作っていくより、フランチャイズの方が店舗拡大のスピードが圧倒的に早いと考えています。また、フランチャイズの場合、内装設備、備品、トレーニング機器等の資産は加盟店のオーナーに持っていただくタイプのフランチャイズパッケージとなっているため、フランチャイズ本部が大きな設備投資を持つことがないという点が特徴です。

 

介護サービスであるため、人材確保は課題となります。東京本社の 会社が全国に店舗を出して、全国各地で人材を採用するよりは、地域に密着したフランチャイズのオーナーに、その地域の特性に合わせて採用していただいた方が人材確保が進みやすいという特徴もあります。このような理由から、フランチャイズ展開に力を入れています。本部としては、プログラムの開発や保険外サービスの開発等に力を入れています。

レコードブックの成長戦略

レコードブックの成長戦略についてです。

現在、レコードブックはとても需要があるため、店舗を多く出すことに注力しています。それと合わせて、データやAIを活用して、他社と差別化を図りつつ店舗、介護現場の生産性を高める取り組みも並行して進めています。フランチャイズ展開を始めた最初の頃は新規オーナーの獲得に一生懸命取り組んでいましたが、現在はオーナーの数が増えてきたため、数年は既存オーナーが今既にあるお店の近隣にドミナント出店をする形で増やしていただいています。オーナーの数が増えれば増えるほど、既存店の稼働率がいっぱいとなり、その近隣にお店を出していただく形になるため、最近は既存オーナーによる増店を成長戦略に置いています。

DXソリューション事業

DXソリューション事業についてです。これは中長期の成長戦略となります。

DXソリューション事業-事業領域

本日は主に、システムソリューションについてご説明します。BtoB事業の中でも、介護保険請求ソフトといったプロダクトの提供を起点とした、介護現場の生産性を高めるべくDXソリューションサービスを行っています。BtoBの中でも中小から中堅の介護事業者向けのサービスとなります。

2040年問題に対して必要な対策

この事業は2040年問題という社会問題の解決に向けた事業です。2040年問題とは、もはや社会保障費の課題だけではなく、特に介護や医療の業界で働いてくれる若い方がいなくなり、その結果お金の問題ではなく、人材不足によって介護サービスの提供体制の確保が困難になってしまうという課題です。これにより、人材不足の対策が求められると言われています。

 

 

我々はDXソリューションを通じて、2040年問題における人材不足の対策をサービスとして提供しています。介護業界では既に、2040年問題の解決に向けた様々な人材不足対策が打ち出されています。ただ、その多くがコア業務(実際の介護業務)に向けたもので、例えば介護ロボットの補助金や見守りセンサーの補助金、血圧計等のデバイス導入といった、介護そのものの効率化に向けたサービスとなっています。しかし、我々は介護事業を運営してきたノウハウから、現場ではノンコア業務(バックオフィスの業務)が必要とされていると考えています。例えば、ばらばらになっている様々なデータを1つにまとめて、ノンコア業務の効率化を図る方がスピーディーに介護現場の生産性を高めることができるのではないかという考えのもと、ノンコア業務にフォーカスしてDXサービスを提供しています。

当社が考えるノンコア業務効率化のためのソリューション

現場ではいろいろなシステムが既に動いていて、場合によってはハードウェアも入ってきたりしていますが、各システムが連動していないため、データが分散している状態です。介護現場では、補助金を使って機器が導入されて新たなソフトが入ってきますが、全てが連携していないため、現場の人たちはデータを一旦Excelに転記して、そのExcelデータを別のシステムにもう1回入力し直すといったことが実際に起きています。さらに、介護事業所も会社ですので、規模にもよりますが決算を迎える際には、会計のデータを本社に報告する必要があります。給与計算や労務データを本社にフィードバックする作業があります。これらを行うことで、介護の現場の生産性を落としている状態です。このような問題を解決するのが我々のサービスです。

介護事業者規模別に見る「DXによるノンコア業務効率化」の必要性

我々が特にターゲットとしているのは、中規模介護事業者です。複数の介護事業所がある中規模事業者は、情報システム部門を自社で置くことができない、システム開発を自社でやることができないといった問題に悩まされています。このような中規模の介護事業者を対象にサービス提供していこうと考えています。

DXソリューション事業の構想

具体的な構想についてです。

2025年4月にセントワークス社をM&Aで取得しており、保険請求ソフトを基点としてその周辺を繋ぎ、場合によってはノンコア業務を外に切り出してBPOという形で我々がサービスを提供するといったことを構想しています。

DXソリューション事業の将来図

DXソリューション事業の将来図としては、システム開発や各種機器の販売、システムサポートと保守、コンサルティング、BPOといったサービスを組み合わせながら、主に中規模介護事業者向けにサービスを提供して、しっかりと売上を伸ばしながら成長することを目指しています。

2029年3月期目標

2025年6月に開示した事業計画及び成長可能性の資料の数字です。連結の純利益は7.5億円で、EPSが138円です。2025年3月期実績と比較すると、約3倍の数字を掲げていますが、足元も成長しながらこの数字を確実に達成したいと考えています。

株主還元策 基本方針

株主還元についてです。

当社はグロース市場に上場していることもあり、成長投資と株主還元を図りつつ、資本効率の向上を目指しているため、株主還元は配当を基本としています。現在は、連結配当性向25%を目標としており、今後も累進的に高めていく方針を持っています。

また、自己株式の取得についても積極的に行っています。

配当予想/自己株式取得

配当予想についてです。

2026年3月期においては、1株当たり15円、配当性向26.2%という計画で進めています。また、2025年9月から自己株買いを進めており、現在も引き続き取得を行っている状況です。

株主優待制度について

株主優待についてです。

前期から導入しており、1単元以上保有された株主様にQUOカード2,000円分をお渡ししています。また、1年以上株式を保有されている株主様には、我々が展開している仕事と介護の両立支援サービス「わかるかいごBiz」の1年間利用権をお渡ししています。基本的にこのサービスは、企業向けに提供しており、その企業にお勤めの従業員向けの福利厚生サービス、人的資本経営に向けたサービスとして提供しています。このような優待はなかなかないと思うので、興味がある方は是非見ていただければと思います。

 

 

XにてIR情報や日々の様々なことを投稿していますので、少しでも興味を持っていただけましたら、是非フォローいただければと思います。

質疑応答

質問①:ライバル企業は多いのでしょうか。

 

別宮レコードブックの大きな競合はあまりイメージができず、上場している会社は1社もありません。どちらかというと、医療機関が運営されている地域に密着された中小事業者がリハビリ型のデイサービスを展開されていることが多いです。そのため、地域ではライバルがいますが、全国チェーンで大きなライバルはあまり見ないです。競合のリハビリ型デイサービスの多くは、マシントレーニングで、筋トレを中心としています。我々は転倒を防止して転倒骨折をなくすものなので筋トレマシンは置いておらず、椅子に座ったままできる運動やゴムチューブやゴムボールを使って行う運動で、体感やバランスを鍛えて転びづらい体を作るというのがレコードブックの特徴です。マシントレーニングは非常にきついので、継続しづらいです。我々は楽しみながら無理なく運動できるプログラムを提供しているという点が、他社との大きな違いであり、レコードブックは非常に継続率が高いです。

 

金融アナリスト 三井智映子(以下、三井):「知り合いも増えるだろうし楽しそうでいいですね。コミュニケーションをとることは大切ですよね。」といったコメントをいただいていますが、そういった部分があるということでしょうか?

 

別宮その通りです。我々は健康寿命の延伸として大切なのは転倒予防とお伝えしましたが、社会参加もとても大事です。社会に参加することで認知症の予防にもなり、モチベーションが上がります。そのためにはお友達を作っていただいたり、レコードブックの若いスタッフとコミュニケーションをとっていただいたりすることもすごく大事なことだと思っています。

 

質問②:レコードブックの名前の由来をお教えください。

 

別宮レコードブックは、たまに本屋さんと間違えられて店舗に来られるお客様もいますが、レコードブックとは運動の記録帳ということを意味しています。運動していただいた内容、バイタルのチェック、定期的に体力測定のようなものを全てのお客様に実施していただいており、それを我々の情報システムを使ってデータベースに格納しています。お客様の運動の記録帳なので、レコードブックという形になります。

 

質問③:インターネットインフィニティという社名の由来をお教えください。

 

別宮私自身、インターネットが大好きで、創業時にインターネットに関わる事業から始め、会社を創業した後に介護業界に出会って今の事業をやっていますが、ヘルスケアの事業をやりながらインターネットのように無限の可能性を秘める会社にしていきたいという思いから、インターネットインフィニティーという社名にしました。上場時の審査でも、この点はかなり質問されました。ちなみに、数年前にレコードブックの事業を分社化しており、今レコードブックを運営しているのはインターネットインフィニティーの100%子会社の株式会社レコードブックが運営しています。

 

質問④:今後の事業規模拡大についてお教えください。

 

別宮2025年問題が顕在化してくるため、ものすごい勢いで需要は増えていきます。それにより、我々も店舗を増やしていくというのが一番の戦略になります。足元では240店舗ありますが、できれば3年以内に、名古屋のエリアも含めて400店舗まで増店したいと考えています。その先には、1,000店舗以上に増店していきたいと考えています。自社開発したエリアポテンシャルを測定するシステム(RAPS)があり、ターゲット人口と競合のお店の情報から点数が出ます。ある一定の点数以上が出ないとレコードブックは出店してはいけないという内部の規定を持っています。全国各地のRAPSシステムで検索すると、まだまだ1,000店舗以上を出店できる余地があると把握しています。足を止めることなく、1,000店舗を目指していきたいと思っています。

 

質問⑤:介護1や2だと使えるポイントが少ないので、ホームケアリモートも考えたらいかがでしょうか。また、行政ともタッグを組んで欲しいです。

 

別宮コロナの時には、オンラインを使った運動プログラムを配信しました。そこから着想を得て、現在はレコードブックオンラインという運動プログラムをリアルタイムで配信するサービスを介護施設向けに提供しています。コメントにてアイデアをいただいたように、将来的にはBtoCでも検討していきたいと思っています。ただ、BtoCでダイレクトに提供すると保険が使えないため、どのようなビジネスモデルを作っていくかが一つの課題になると考えています。しかし、今の時代はインターネットを使って提供していきたいと考えています。

 

行政については、行政が主催する、もしくは行政の出先機関の地域包括支援センターが地域高齢者向けの運動教室のようなものを各地で開催しています。その時にレコードブックにトレーナー派遣のご依頼をいただきます。我々は大体報酬をいただかず手弁当でやりますが、地域でレコードブックの宣伝にもなりますし、レコードブック予備軍のような方が集まる場となるため、自治体とは密に連携しながら積極的にトレーナーの派遣を行っています。

 

質問⑥:どの地域が強いですか。地域的な違いを伺いたいです。

 

別宮レコードブックの過去のトラックレコードを見ると、人口が密集している都市部に強い事業モデルだと分かってきています。東京から始まりましたが、日本7大都市を中心にドミナント出店を基本戦略に持っています。7大都市には全てレコードブックがありますが、7大都市以外の都道府県にもレコードブックを出店したいと思っています。しかし、狙いは人口密集地なので県庁所在地が重要となり、そういったところからドミナントで広げていく形になるのではないかと思っています。

 

質問⑦:人材の確保、そして育成はどのように取り組んでいますか。

 

別宮人材の課題については、投資家の皆様から必ず質問をいただきます。我々の業界は、人材確保が大きなテーマになっており、我々も大変苦労しながら人材採用を行っています。ただ、全産業で言うと、介護業界は非常に採用しづらいですが、介護業界の中で、レコードブックはかなり優位な位置にいます。夜勤があり、土日祝日関係なく24時間365日シフトで動くというのが介護業界の常識です。ただ、レコードブックは昼間の時間帯しかサービスを提供しておらず、土日はお休みです。それを考えると、介護の人材市場の中ではかなり優位な位置にいるので、今現在もかなり採用は進んでいる状態です。そして、我々はフランチャイズ本部の立場ですので、しっかりとした研修センターを持っています。研修センターで全国各地にいらっしゃる方に向けてオンラインで研修を実施できる体制を整えています。もちろん研修は対面でもできます。フランチャイズ本部としての研修センターのノウハウを活用して、未経験者を採用して育てることが我々の得意分野だと考えています。

 

質問⑧:介護の人材における外国人雇用について

 

別宮外国人の採用はないわけではありませんが、我々のレコードブックではまだ少ないです。世間一般で言われている外国人採用は介護施設から進んでおり、我々のような店舗型もしくは在宅介護ではまだあまり進んでいません。これからテスト的に外国人採用を進めていこうとしていますが、通常介護の場合は、重介護となるため食事介助や排泄介助が一般的な介護ですが、レコードブックの場合は運動指導のみなので、言葉の壁も多少英語でも通じたりするので、比較的外国人採用はしやすいサービスだと考えているため、これからチャレンジします。

 

質問⑨:介護人材の確保と定着率を上げるために、早急な給与アップ政策が必要だと思いますが、お考えを教えてください。

 

別宮優秀な人材を確保し、気持ちよく前向きに仕事をしていただくためには、おっしゃる通り賃上げが必ず重要になってくると思っています。レコードブックチェーン全体でも、積極的に賃上げに向き合っていこうと考えています。介護現場の生産性を高めて獲得した原資を人材投資に回していくことを進めるべきだと考えています。介護現場の生産性を高める、特にICTを活用してDXを進めるというのは元々得意分野なので、レコードブックで業界の先陣切って生産性を高め、そこで生まれた原資を活用して賃上げに持っていくことにチャレンジしていきたいと思っています。

 

質問⑩:転倒防止に取り組まれているとのことですが、万が一怪我をしてしまった場合のサポートや補償はあるのでしょうか。

 

別宮あります。レコードブックでは、転倒を防止して骨折をしないということを一番に掲げたサービスであるため、絶対やってはいけないことは、レコードブックで転んで骨折することで、プロとして絶対にないように気をつけています。ただ、多くはないですが気をつけていても事故は起こります。その際には、損害賠償請求を受けて、保険で全て賄っています。介護保険施設は、許認可を取る時に保険に入ることが条件になっており、当社ではさらに手厚い保険に入っているため、保険面でのリスクヘッジはしっかりしています。それ以外では、日々の研修やプロとしての業務をしっかりと遂行することで、とにかく転倒や事故をなくすことが大切だと思って取り組んでいます。

 

質問⑪:介護レベルが重度に上がった場合は、店舗に通えなくなるのでしょうか。また、そういった方のようにターゲット層よりも上に行った場合はどうするのでしょうか。

 

別宮要介護度が重くなってしまうと、通えなくなる方が多いのは現実です。介護度が上がるというよりは自立歩行ができなくなる(例えば車椅子に乗られる)と、転倒防止としてはやれることが少なくなってしまいます。自立歩行はできるけれど、認知症が進んでしまって介護度が上がった方は利用し続けられますが、体の状態が落ちて介護度が進んでしまった方は、残念ながらレコードブックはご卒業いただく形になります。以前は、レコードブックをご卒業いただくと、そこで関係が切れてしまっていましたが、現在は、福祉用具のレンタルや住宅リフォームのサービスとレコードブックを組み合わせて、ソリューション提供することをテスト的に東京から始めています。福祉用具は、介護度が重くなればなるほど必要となる機器が増えるので、サービスが増えていきます。そのため、レコードブックに通われている間に福祉用具のご提案、もしくは住環境を整えるための住宅の提案をしています。要介護度が進んで、レコードブックをご卒業された方とは、レンタルの事業で末長くお付き合いいただくという形が我々の今のサービスです。

 

質問⑫:2040年問題の恩恵を受けるための体制を整えている段階ということでしょうか。

 

別宮その通りです。2040年問題は、介護現場の生産性を高めることが一つの大きなアプローチとなります。国や政府もそのようなアプローチであろうとなっているため、我々はDXの力で2040年問題を解決していきたいと思っています。国の方針として補助金が出るなど、力強くバックアップもいただけることになるのではないかと期待しており、大きな取り組みになると思います。

 

質問⑬:介護事業におけるノンコア業務とは、例えばどのようなものですか。

 

別宮多岐にわたりますが、介護保険の場合は保険請求をするため、法定調書と言われる法律で定められた記録を取らなければなりません。例えば、病院に行くと先生が電子カルテシステムに入力されていますが、その介護版をイメージしていただければと思います。その日の様子を記録したり、計画を立ててその計画に対してどうだったかという記録を決められたフォーマットで記録します。この作業をいまだに手書きでされている会社があったり、Excelでされている会社さんもあったりします。また、給与計算に必要となるヘルパーが稼働した時間の情報を取りまとめる作業や、会社に売上の報告をするなど、バックオフィス業務は現場にたくさんあります。このような業務をまとめて、ノンコア業務と呼んでいますが、システムを導入する、もしくはデータを一元管理することで、圧倒的に効率が上がると考えています。

 

質問⑭:店舗型だけどストック型ビジネスというのはどういうことですか。

 

別宮レコードブックは全国に240店舗を出店する店舗型ですが、ビジネスモデルとしてはストック型の収益構造になります。介護保険を利用したサービスであるため、一見のお客様はお使いいただけません。あくまでも、介護保険制度に乗っ取った形になるため、ケアマネージャーと連携を取って、レコードブックをご選択いただき、ケアマネージャーが作成したケアプランという介護計画に沿って、継続的に定期利用されるものが介護サービスとなります。もちろん、行きたくないとなればサービスを終了することができますが、高齢者の方々の生活のサイクルはあまり変わらないので、最初の段階でケアマネージャーに相談いただいて、例えば週2回の午前中はレコードブックに行って運動に取り組んでいただくと、大きな怪我や病気をされない限りは、ずっとそのサイクルで毎週お使いいただくことになります。これがストックビジネスになる構造です。

 

さらに、我々はフランチャイズで提供しているため、ロイヤリティ収入が主な収益源となります。ロイヤリティとは、フランチャイズ加盟店の売上に連動して、本部に売上の6%程度をお支払いいただくというもので、フランチャイズ加盟店の介護経営に則ってストックビジネスが回っていて、さらにロイヤリティをいただくことになるので、非常に安定性のあるストック型ビジネスだと思います。

 

質問⑮:株主還元について

 

別宮当社の株主還元の基本的な考え方は、成長投資と両立をしながら、配当を基本として株主還元に力を入れるとしています。今後の配当については、まずは事業成長による利益成長を最優先としており、その上で連結配当性向25%を目標としているため、まず利益成長に応じて増配を目指したいと思っています。さらに、今後は配当性向を累進的に高めていく方針もあるため、株主や投資家の方を向いて株主還元に力を入れていきたいと考えています。

 

質問⑯:インターネットインフィニティーの現在の課題はどのようなものがありますか。

 

別宮レコードブック事業はとても需要があって、店舗を増やしていくとお伝えしましたが、やはりボトルネックはあります。一つは物件開発が非常に苦しいという問題です。我々だけではなく、学習塾やスーパー、コンビニといった異業種の方々も軒並み店舗を探しているため、ここが一つのボトルネックになっています。フランチャイズパッケージの組み換えや、物件情報の収集方法を新しく開発する形でこの課題を乗り越えていこうと考えています。

 

もう一つは、採用面です。我々は新卒採用に力を入れてきており、若くて元気で素直なメンバーがものすごく多い会社です。しかし、数年前からグループ経営に切り替えたことで、経営人材が非常に重要になってきています。したがって、ここ1、2年は中堅以上の経営人材の採用教育にも力を入れており、これも一つの大きな経営課題だと考えています。

社長のメッセージ

別宮当社は2025年問題、2040年問題という超高齢社会における社会課題を解決するべく事業に取り組んでいます。我々は一生懸命事業を行っていますが、正直コロナ禍が直撃しました。業績面でもかなり苦しみましたし、株価でもかなり苦しみました。なんとか耐え凌いで、その間にできることに取り組み、コロナが少し落ち着いてからV字回復している状況です。コロナ禍以前よりも業績が戻っており、足元は力強い成長を見せています。ただ、株価がまだ追いついておらず、我々のIR活動については反省しているところです。今後は、特に個人投資家の皆様に向けてしっかりとIR活動を進めていきたいと考えています。是非100株でもお持ちいただいて、ご支援、応援いただけると大変力強く思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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