24/9/26【サークレイス】最新・最先端の技術で日本企業が世界で戦える体制作りをお手伝い 成長分野への投資効果あらわれ、25年3月期は25%増収、経常は黒転見込み

  • スピーカー
    代表取締役会長 兼 社長 佐藤 スコット 氏 取締役CFO  古川 光瑛 氏
  • 提供
    サークレイス
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今回のセミナーでお伝えしたいこと

佐藤 スコット 氏(以下、佐藤):今日のセミナーでお伝えしたいことが3点あります。1つ目はサークレイスの会社概要と事業モデル、2つ目は当社の強みであるグローバル視点の成長戦略について、3つ目は2025年3月期 第1四半期(4-6月)の数字についてお話しします。

サークレイスの沿革

当社は2012年に設立しました。当社のミッションは2つあり、最新・最先端の技術をグローバルな視点で日本の企業に提供して、日本企業が世界で戦えるような体制を築くためのお手伝いをすることと、それを支えて働く方々がそれらの技術を勉強するチャンスを作ることです。12年前、私がまだパソナ社で代表を務めていた際に、パソナでSalesforceを導入することを決めました。その頃はクラウドというと、まだ日本企業があまり導入していない技術で、当時はサーバールームなどに設置されたサーバーに、データを保管することが普通でした。アメリカではクラウド技術が非常に伸びていて、2012年の時点でSalesforceという会社を中心に広がっていました。そのため、パソナでも最新の技術を使っていかなければ海外で戦って行くことはできないと思い、導入することを決めました。

 

導入を決めたものの、2012年には導入するコンサル会社や導入できる技術者が日本市場には存在しませんでした。そのような技術者が全くいないのであれば、パソナグループで作ればいいじゃないかということで、Tquila(テキーラ)というヨーロッパで最大のSalesforceのコンサル会社と組んで、サークレイスの前身であるパソナテキーラを設立しました。当時は日本にあまり技術者がいない状況ということもあり、セールスフォース・ドットコムから出資を受けて、3社で会社を創りました。

 

顧客情報または営業情報を管理するSalesforce関連の事業からスタートし、それらをパソナに提供することから始めました。そこから約10年間かけて事業を強化したことで、弊社のトレーニング事業からも約1万人の資格者を世に送ることができ、日本でもたくさんの人がSalesforceを使えるようになりました。その結果、2022年に東証グロース市場に上場することができました。さらに、ServiceNowという最新技術がアメリカで誕生し、日本の企業も使い始めていたため、2023年にアオラナウ株式会社というServiceNowを導入するコンサル会社を立ち上げました。

 

2024年はサークレイスにとっても大きなターニングポイントになっています。弊社を設立した2012年当時からの10年以上の間に、Salesforceを使っている企業は増えており、多くのデータが集まっているけれど、それらを活用することができていないという課題を抱える企業が多く存在します。そのため、生成AIを代表とするAIを活用して、集めたデータを有効活用する事業が非常に評価され始めています。

 

最新技術をどんどん活用できるようにすることはもちろん、生成AIを活用して業務の効率化を進めていくことが、2024年の大きなテーマになっています。

 

 

サークレイスグループは、SalesforceとServiceNowを中心とした事業です。

サークレイスの強み

ビジネスモデルについてです。

当社は導入コンサルティングを行っていますが、定着支援を2つ目の柱としています。また、定着支援を支えるトレーニング事業も合わせて展開しており、この3つの事業を1社で展開をしている企業は市場でもあまり存在せず、コンサルティング/定着支援/トレーニングの3つの柱で展開している点は、サークレイスの特徴です。

収益構成

売上高は、昨年2024年3月期通期で29億円、93%がSalesforce中心の事業になっています。アオラナウ社における事業は、2023年8月に設立をし、2023年12月から開始したSaeviceNowに特化した事業で、現在非常に広がってきており、今後期待できる事業だと思います。Salesforce関連の事業を整理し、軌道に乗せるためにサークレイスで10年かかった時間を、ServiceNow中心のアオラナウではサークレイスでの経験を活かし、半分以下の期間で同じような事業に成長させることができればと思っています。

Salesforceについて

Salesforceは、世界で1番の顧客管理ソフトウェア(CRM)で、今1番世界で評価されています。

ServiceNowについて

ServiceNowは、バックオフィスの業務(ワークフロー等)におけるソフトウェアで1番評価されており、世界におけるマーケットシェアは約45%です。Salesforceと比べると、3分の1程度の規模ですが、現在非常に伸びているソフトウェアです。

成長戦略

引き続き、新しい技術にフォーカスしていきたいと思っています。スライドの左下に現在サークレイスが対応をしているテクノロジー領域として、Salesforce、Anaplan、ServiceNowとありますが、右下には今後検討していかなければいけない最新技術があります。これらの最新技術をAIと掛け算することが、今まで集めてきたデータを活用した業務効率の向上や、新しい事業の誕生につながると思っています。

人材の質の高さを裏付ける、Salesforceプラットフォーム認定資格保持数

当社は、トレーニング事業において資格者数というものを非常に重視しています。日本国内において「AIアソシエイト」という資格保持者数はスライド内では2位となっていますが、2024年9月時点では1位となっています。AIを活用できる体制をとり、サークレイスを新しい方向に持っていけるように強化しています。

2025年3月期第1四半期 連結決算ハイライト

2025年3月期第1四半期の数字についてです。

売上高は8億700万円、前年同期比では24.2%の伸びとなっています。営業利益はマイナス5,100万円となっていますが、サークレイス単体は黒字となっており、アオラナウ事業への投資によって、少し赤字が出ています。社員数は連結で328人となっており、前期末に比べてプラス32人です。採用はうまくいっているため、事業は安定して伸びていくのではないかと考えています。

サークレイス単体 業績推移

スライドはサークレイス単体の数字で、売上高は前年同期に比べて13.2%の伸びで、営業利益率は第1四半期で4.6%となっています。サークレイスのSalesforce事業は、安定して利益が出せる体制に回復しています。

2025年3月期 業績予想

2024年3月期の売上高は29億円で、営業利益が赤字の8,500万円だったのが、2025年3月期は売上高が36億5,000万円と25.8%の伸びで、売上総利益は約1億8,200万円と黒字転換になる予定です。今のところはこの数字に沿って順調に動いています。

質疑応答

質問①:DXという幅広い分野の中で、市場の成長性と御社の強みについてお教えください。

 

佐藤当社はグローバルで最新の技術というところにフォーカスしているため、日本企業が海外でグローバル企業と対抗していくためのお手伝いができる会社です。海外で事業を展開していくためには最新技術を使わなければ対抗できないため、最新技術を使いながらDX化を進めていくという企業が非常に多いです。海外の新しい技術を日本で活用したいという企業も非常に多いので、当社はそのようなサポートもよくやっています。

 

 

質問②:競合はどのような企業になりますか。

 

佐藤競合としては、大きなコンサル会社が必ず出てきます。例えば、アクセンチュアさんやデロイトさん等、4大会計事務所系のコンサル会社が競合として挙げられます。「日本では、大企業でグローバル展開しているが、海外ではそこまで名前が通っていない会社」というのは非常に多いと思いますが、当社はそのような会社をサポートしながら、グローバル視点で見ているところに強みがあります。そのような企業が当社のお客さんになっていただけている点が当社の特徴です。

 

経済アナリスト 三井智映子(以下、三井)講演の中でコンサル/定着支援/トレーニングの3つをしっかりとできている企業はほとんどないとおっしゃっていましたが、そこが御社が選ばれる理由という理解でよろしいでしょうか。

 

佐藤そうですね。コンサル事業というのは、今までのシステムインテグレーション会社がよくやっている分野であるため、当社もベースとして力を入れています。定着支援は、市場を見ても欠けている分野で、導入したけれど使ってくれているのか、または企業として活用しきれていないといった課題があり、コツコツ工夫をする活動が必要なので、そのようなところを定着支援というサービスで提供している点が当社の特徴です。定着支援をしていく中で、もう少し改善した方がいい分野やこういう風に広げたら良いのではないかという話になることも非常に多く、その流れで開発の方に戻っていくパターンも多いです。このように連携してお仕事をさせていただく点も当社の特徴です。日本の場合は資格が非常に人気で、資格者を増やすことが非常にポイントだと思います。トレーニング事業の一環として、社員の資格取得を目的とした社内研修も実施しております。

 

 

質問③:時価総額は22億円ですが、上場維持基準を満たすための施策は考えていますか。

 

佐藤現在の株の価値は低く、もっと上げていかなければならないと思っています。CFOからどのような施策をやっているのかについて、ご説明いたします。

 

取締役CFO  古川 光瑛(以下、古川)SalesforceとServiceNow両方に取り組んでいますが、目の前の案件の創出を営業チームで進めています。株価の上昇に関しては、社内でも時価総額を上げていくために、どういうところにどういった規模でお金を投資していくかという議論を進めているため、今年はしっかりと利益を出して、株価を上げていきたいと考えています。

 

佐藤今まではPBRとPERといった株価指標に関わる戦略プランを社内的には作っていなかったのですが、今年は古川を中心にそういった目標も作って、それに対してのプランも作っているところなので、今後は期待できる株価になってほしいと思っています。

 

 

質問④:顧客は中小企業が多いのでしょうか。

 

佐藤当社の顧客は大手が多く、大手だけれどもグローバルのブランドではない会社というのが、当社が強い分野です。海外に拠点を持っているというのが、当社の顧客のプロフィールとしてあります。海外で対抗していくために海外で戦える最新のIT技術を導入して、体制を強化していきたいという会社が多いです。日本では誰でも知っている会社だけれど、海外ではあまり知られていないような会社、そういった会社が当社の顧客には多いです。

 

 

質問⑤:採用がうまくいっている秘訣はありますか。

 

佐藤特にこの1年間は、IT業界は人材不足と言われていますが、若手を中心に「新しいことを勉強したい」「最新の技術に触れたい」という人は非常に多いと思います。そこが結構重要で、新しいことにチャレンジできる体制を整え、チャンスを与えるということが当社のチャレンジになっています。最新技術の勉強をしたいという人は非常に多く、生成AIを使った仕事の仕方やデータドリブン経営という言葉もよく出てきますが、そういったポイントで人を集めていくことが大きな柱になっているかと思います。ServiceNow事業を立ち上げて、その人材採用をしている中で、このような事実に気付かされました。

 

また、これまでは大手に入社すると、一生大手に残るという人が多かったと思いますが、最近の傾向は一度外に出てチャレンジしてみたいという人も増えてきていると思います。そういう方々の存在もあって、採用においてはうまくいっていると思っています。そういった要因もあって、若手と中堅の採用がうまくいっていると感じています。

 

 

質問⑥:従業員の定着率についてお教えください。

 

佐藤定着率については、もっと工夫していく余地はあると思っています。ものすごく高いわけではありませんが、ある程度の離職はあります。離職しないようにチャレンジングな仕事を与えていくという取り組みは、引き続き行っていきたいと思っています。

 

2025年の4月には、サークレイスとアオラナウの両社が一緒のオフィスに入る予定です。現在は在宅勤務が主体であるためにリモートで働いてばかりで、オフィスに行く時間が少なすぎるのではないかと感じています。もう少しオフィスで働けるような環境や楽しく語る環境を作っていくことが非常に重要だと思っているため、次の半年間で進めていこうと思っています。

 

 

質問⑦:アオラナウの買収の狙いや今後のM&Aについて、お考えをお聞かせください。

 

佐藤アオラナウは買収ではなく、0から作った会社です。M&Aに関しては、積極的に検討していく姿勢です。日本の場合は、M&Aはそこまでフィットした企業が出てこないので、戦略の1つとまではなりませんが、チャンスがあれば積極的に行っていくつもりです。0から立ち上げていく方が当社の成功例としては多いので、引き続き毎年必ず新しいことを行っていきたいと思っています。

 

 

質問⑧:連結子会社のアオラナウの成長性について、詳しく教えてください。

 

佐藤ServiceNow自体は、非常に成長率が高い会社で、全世界でも広がってきています。Salesforceと違って業務系のソフトウェアであるため、世界各地に拠点を持つグローバル企業において、業務オペレーションを統一していくようなことができるソフトウェアです。そのため、例えば日本をベースとしたグローバル企業において、今までは日本では日本独自のプラットフォームで業務を進めていた会社も、全世界を1つのプラットフォームで進めていくということができるアプリケーションです。そういった意味で今後広がっていくチャンスは大きく、日本企業も導入し始めている傾向にあります。ServiceNow自体も、去年から日本の体制を見直しており、日本に対して投資をしています。そういったことも含めて、ServiceNow事業は今後非常に楽しみにして良いのではないかと思います。

 

 

質問⑨:テクニカルアーキテクトが1名いるようですが、彼が会社を辞めてしまう可能性や、辞めてしまった場合の会社に与える影響はあるのでしょうか

 

佐藤1名のテクニカルアーキテクトは、立ち上げの頃からいたメンバーです。テクニカルアーキテクトというのは、日本では非常に貴重なスキルで、非常に重要だと理解しており、引き続きテクニカルアーキテクトを増やしていかなければならないと思っています。テクニカルアーキテクトの資格は非常に難しい試験であるため、何年もかけて受けていくというのが基本ですので、社内での研修を引き続き行っていきます。今在籍するテクニカルアーキテクトは1名ですが、今後も増やしていく取り組みを強化していきます。

 

 

質問⑩:どういった人材を求めていますか。文系の学生にもチャンスがありますか。

 

佐藤もちろん文系の学生もウェルカムです。業界は変わってきており、理系またはエンジニアでも、プログラミングのスキルだけではなく、プロジェクトマネージャーやコンサルタント等、お客さんとコミュニケーションを取るスキルが非常に重要となってきています。文系/理系というよりも、お客さんと話をして、メンバーたちとチームワークを重視して仕事をこなすことが非常に重要ですので、文系の方も登録していただければ、是非お会いしたいと思います。

 

 

質問⑪:今後のIR活動についてお教えください。

 

佐藤今年はIRを非常に重視しています。IR/PRは非常に重要だと思っており、どのようにしたらPRを強化できるのか等、パソナにコンサルをしていただきながら力を入れているので、期待していただければと思っています。1年後を見ていただければ、そのあたりのアクティビティは増えているのではないかと思っています。

 

 

質問⑫:GOトランスフォーメーションというキャッチコピーには、新たなデジタル技術を取り入れて改革を進めるという意気込みが含まれているのでしょうか。

 

佐藤トランスフォーメーションには色々な意味があると思いますが、今年がターニングポイントとしているからには、当社も色々と変えていかなければいけないと思っています。日本経済も色々と変わってきている時期なので、色々なトランスフォーメーションができるような環境になっていると思います。そういう意味では、私もポジティブに受けていますし、日本としては面白いチャンスではないかと思っています。グローバルの最新技術を使える人、またはそのような企業を少しずつでも増やしていければ、世の中の役に立てるのではないかと思っています。

 

 

質問⑬:データドリブン経営×DXの実現となると、どの企業を競合と捉えていますか。ベンチマークしている企業についてお教えください。

 

佐藤ベンチマークしている企業は今のところありませんが、当社のお客さんに多くあるのは、Salesforceを数年前に導入して、10年間データを集めてきたけれど、そのデータをどのように使えばいいのか分からない、または他のシステムと繋がっていないのでデータドリブン経営まで行えていないという状況です。そういった考え方がやっと行動として動き始めているのではないかと思います。そういった案件は、当社の中でも複数動いていますし、その裏では「AIを使ってもっと業務効率を向上させよう」「自動化にしていこう」と動いている案件が何個もあるため、今はその方向にシフトしているのではないかと思います。ただ、そういったものは簡単にスイッチできるようなものではないので、データドリブン経営に慣れていかなければいけないと思います。お客さんと一緒に工夫してコツコツと続けていくことで、本当のデータドリブン経営になっていくのではないかと考えています。

 

 

質問⑭:2024年4月1日付で代表取締役会長兼社長になり、代表を兼ねたとのことですが、2012年に前身のパソナテキーラを設立した際のキーマンであった佐藤さんが、改めて社長として戻ってきた意図や狙いについてお教えください。

 

佐藤2024年は、日本にとっても、Salesforceにとっても、サークレイスにとっても、ターニングポイントになっていると思っています。みんなが伸びている時はあまり面白くなく、車のレース等を見ると分かりやすいですが、まっすぐなところでは誰も抜かず、カーブで抜きますよね。同じように今はカーブを曲がるタイミングで、とてもチャンスなのではないかと思い、代表のお話を受けることにしました。

 

また、当社は連結で300名を超える社員がいて、優秀なメンバーも増えているため、次の体制ができてほしいという私の希望もあります。新しい幹部が育つまでの間、私が受けるということで、会長兼社長になりました。

 

 

質問⑮:佐藤スコット社長が事業を進める上で、大切にしていることは何ですか。

 

佐藤人に頼っている事業であるため、いいメンバーと一緒に仕事をすることを重視しており、社内の関係性やマネージメントチームの方向性を大切にしています。いい社員たちと一緒に仕事をしていくことが非常に重要だと思っています。

 

 

質問⑯:古川さんから見た、社長の魅力や事業の魅力を教えてください。

 

古川新しいことに躊躇なく、スピード感を持って取り組む姿勢」を社長自ら実践してくれているところが非常に魅力的だと思っています。2024年4月に佐藤スコットが社長に就任してから、社内の雰囲気もより明るくなっており、各人の意識も新しいことや今までよりも高い壁に挑んでいく姿勢となって現れてきているので、とてもいい方向に進んでいると感じています。

 

三井事業の注目ポイント等はいかがですか?

 

古川先ほど、IR活動に力を入れているという話がありましたが、当社は佐藤と共に色々な新しいニュースや取り組みを発信していきますので、当社株式を保有してくださっている方はもとより、保有を検討されている方々に対する期待に応えられるように精進してまいります。

 

 

質問⑰:古川さんはどのような仕事を担当されているのでしょうか。

 

古川私はCFOというポジションで、元々は経理財務の人間ですが、管理部門を担当させていただいています。経理財務及び人事や法務等を中心に担当しています。

 

 

質問⑱:今期中に連結でも黒字決算の見通しですが、進捗はいかがでしょうか。

 

佐藤先ほど出した数字に対して、進捗率は非常にうまくいっています。今年の見込みに対しては、全く問題ないと思っています。

 

 

質問⑲:競合他者と比較して、従業員数に対して売上が低く感じますが、今後伸ばせる可能性はありますか。売上に対して人員が多いのではないでしょうか。

 

佐藤素晴らしいご指摘です。よく見られていますね。1人当たりの売上は、社内でKPIを作って追いかけているところです。対応の仕方はいくつかあると思いますが、定着支援は開発ほど1人当たりの売上を大きく上げることができないということもあり、そこはバランスを取らなければいけないところです。おっしゃる通り、1人当たりの売上は、当社も重視しているポイントですので、他がやっていない新しい技術を掛け算することで強化して、売上単価を上げていく方針でいます。そのあたりも今後は期待していただければと思います。

 

 

質問⑳:10年後、どのような会社になっていることが理想ですか。

 

佐藤10年後のビジョンは明確にあります。当社と同じような事業をしている会社は、合併によって大きいグループに集約される会社も多いです。それも1つの方向性だと思いますが、当社はそうではなく、もっと色々な技術を勉強していきながら、色々な掛け算ができる体制にしていく方針です。今後は、お客さんもSalesforceとServiceNow両方を企業内で使っていこうというような発想になっていくと思いますので、ServiceNowにフォーカスをしたアオラナウという会社を設立したのもその一例です今はまだそこまでできる体制にはなっていませんが、体制を整えてグローバルに展開していくことが、今後のビジョンに近いのではないかと思います。今はSalesforceとServiceNowだけの話をしていますが、その他にも新しい技術が出てきているので、それらを掛け算していくことで、まだまだ伸びていくと思います。どんどん新たな技術が出てくると思うので、それらを日本企業に使っていただけるような体制を今後も強化していきたいと思っています。

 

10年後のビジョンはまだオープンにしていないので、詳細は話せませんが、当社の中では面白い未来だと思っていますし、色々なところでお付き合いしていただけるような体制作りを進めています。

 

三井山で言うと、今は何合目くらいのイメージですか?

 

佐藤まだ1合行っているかどうかというところで、もっと大きくしていかなければいけないと思っています。ServiceNow事業2023年12月に立ち上げたもので、Salesforceの事業は10年経って今の規模なので、ServiceNow事業はSalesforce事業立ち上げの半分以下の期間で同じぐらいの規模に成長させなければいけないと思っています。そういった事業を何個も増やしていくという発想で進めています。

 

三井まだ1合目ということは伸び代があって、成長を加速させたいということですね。

 

佐藤日本企業にとって今はとてもいいチャンスだと思いますし、グローバル展開を目指している企業は非常に多いので、そういった企業のサポートをする当社にとっても、いいチャンスだと思っています。

社長のメッセージ

佐藤今年はまだ利益がそこまで出ておりませんが、私は利益が大好きなので、そこはしっかりと出していき、株主に貢献できるような体制を創っていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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