23/12/17【プレミアグループ】”ONE & ONLYのオートモビリティ企業”を目指すプレミアグループのオンリーワンビジネスとは?

  • スピーカー
    取締役 常務執行役員 金澤 友洋 氏
  • 提供
    プレミアグループ
    ホームページ

社長・スピーカー紹介

金澤常務(以下、金澤):スピーカーの紹介ということで、スライドの右の写真が私です。左が当社の代表である柴田です。柴田と私は創業からずっとこの会社にいますので、まだまだしっかりと第一線で引っ張っていきたいと思っています。

当社株価推移

スライドに株価のグラフを載せています。上場したのが2017年12月で約6年になりますが、株式分割を重ねているため、当時の初値は小さくなっていますが、グラフに記載のとおり368円で上場させていただいており、先週金曜日(2023年12月15日時点)の株価は1700円弱ぐらいです。大体5倍ぐらいに成長していますので、当社の株を買っていただいた方には満足するパフォーマンスを出せているのかなと思っています。毎回、この様なセミナー等で個人投資家の皆様にお伝えするのですが、多少の凸凹はありますが基本的には右肩上がりで当社の株価も推移しているので、ご縁があった時は買い時とお伝えさせていただいています。当然ながら、私を含めた経営陣も将来に対する業績への自信は非常にあります。業績が上がれば株価も上がっていきますので、是非この機会にプレミアグループという会社を、面白そうだなと覚えていただければ幸いです。

当社株ホルダーの特徴

当社は、中長期で確実にしっかりと伸びていく会社ですので、当社の株主様については、比較的長くホールドされている方が多いという印象です。

業績推移

スライド内の濃い赤のグラフが実績ベースです。過去3年しか記載していませんが、それ以前も調べていただけば分かりますが、ずっと右肩上がりできている会社ですので、今後もピンクのグラフ(中計で出している数字)のように右肩上がりに上がっていくであろうと考えていますし、その中計についても非常に自信を持っています。

本日のポイント

本日のポイントは3つあります。

まず1つは、「強み」と「成長性」です。強みがないと成長性もありませんので、強みの部分をしっかりとご理解いただけるように説明いたします。

 

また、どうして「長期目線」が多いのかという点についてです。強みだけではなく、当社は短期的に稼ぎがいいというものではなく、しっかりと中長期で伸びていくので、長期目線の株主様が多いです。このような会社だから長期のホルダーが多いのかという点をご理解いただければ幸いです。

 

最後に「将来」についてです。具体的な事業戦略、中期経営計画がありますので、当社がどんな事業展開を想定しているのかという点を簡単にまとめて説明させていただきます。

会社の歩み

スライドのグラフは、先ほどのグラフと重なりますが、業績のグラフです。異なる事業を行っており、㈱ガリバーインターナショナルという中古車の卸売会社の孫会社として最初はスタートしています。後ほど出てきますが、車関係のサービスを行っている会社(特に中古車関係)です。

ミッション

スライドにあります通り、社会に貢献する従業員を育成することを創業から一貫して行っています。

市場規模と当社の事業展開領域

車のマーケットで事業をしていると申しましたが、車のマーケットは日本の産業のベースですので、マーケットは非常に大きいです。自動車関連市場はとても大きいということをご理解いただければ幸いです。

事業内容

当社の売上の内訳です。

ファイナンス事業、故障保証事業、オートモビリティサービス事業を赤/黄緑/青の3色で分けています。ファイナンス事業が売上の6割を占めています。本日はファイナンス事業について、しっかりと説明させていただきます。時間の関係上、故障保証事業やオートモビリティサービス事業については、軽く触れるぐらいになってしまいますが、構成比率の大きい部分からしっかりとご理解いただいた方が、結果的に良いかと思っています。

セグメントにおける相互シナジー

3つの事業がシナジーを生んでいるというスライドです。

それぞれ中古車はカープレミアというブランドで推進していますが、中古車マーケットの中で3つの事業が共存しています。当社は3つ事業がありますが、それぞれがバラバラに事業展開しているのではなく、シナジーを持ちながら3つの事業を行っているという点をご理解いただけると幸いです。

ファイナンス事業 -オートクレジットとは-

まず1つ目が、売上の60%を占めるファイナンス事業の中のオートローンについてです。

オートローンというのは、車を購入する時にローンにするか、現金にするかという選択肢がありますが、ローンにする方の中で当社のローンを利用される方です。車を購入する人に対して、当社が融資をさせていただいて、車を購入した方が分割払いで当社に返済し、返済する時に金利を上乗せして当社に返済してもらうため、その金利部分が当社の売上になるというビジネスモデルです。

ファイナンス事業 事業の特長(外部環境)

マーケットは非常に安定的な推移です。中古車は生活必需品であり、ないと困るものなので、リーマンショックや大震災、コロナショックといったいろんな経済的なイベントが発生したとしても、需要があまり変わらないという点が中古車マーケットの特長です。景気にあまり左右されず、しっかりと成長できる理由は、マーケットが安定的であるという点にあります。また、参入障壁が非常に高いです。ベンチャー企業がオートローン事業をやりたいと思ってもできません。結果的に、上場会社は当社と株式会社オリエントコーポレーションさんと株式会社ジャックスさんの3社しかありません。

 

なぜかと言うと、オートローン事業は色々とお金が必要です。お客様にお金を貸して、分割払いで当社にお支払いいただくという形であるため、まずお金が必要です。あとは法律です。割賦販売法という法律があり、そのルールに従って事業を行っていく必要があり、予め経産省にお墨付きをもらう必要があるため、参入障壁が非常に高いマーケットとなっています。

ファイナンス事業 -当社シェア-

一方で、当社のシェア率は11%しかありません。もちろん創業した時は0%でしたが、やっと11%ぐらいまで上がってきていますので、裏を返せばあと3~5年でシェア率が限界になってくるかというとそういうわけではなく、どこまで今のペースで伸び続けるかもありますが、当社の拡大余地は十分にあるため、10年、20年というスパンで考えて当社の成長が頭打ちになることはないと考えています。

ファイナンス事業 -競争優位性-

オリエントコーポレーション(以下、オリコ)やジャックスという競合がいるため、その2社に対する強みがポイントの1つです。強みを一言で言うと、当社は独立系です。一方、オリコとジャックスは銀行系です。銀行の出資が一定以上あるかないかという点で、当社は一部、銀行が株を持っていますが、事業運営上は全く影響を受けていません。一方、オリコはみずほ銀行が約49%持っていますし、ジャックスは三菱UFJ銀行が約20%持っていますので、資本の違いがあります。銀行系と独立系で何が違うのかというと、日本には銀行法という法律があり、銀行が財閥にならないように銀行が行って良い事業やサービスが限定されています。オートローン事業は金融なので行っても良いですが、当社の2つ目に大きい事業である故障保証事業は、銀行系の会社であるオリコやジャックスは取り扱うことはできません。当社は自由な発想でお客様が望むサービスを展開できるのに対し、オリコとジャックスは銀行法の足かせがあるため、ローンは提供できますが、ローン以外のオートモビリティサービスを提供することはできません。そこが当社との明確な差別化となっており、銀行法が急に変わることはありませんので、この強みは長く続くものと考えています。

ファイナンス事業 事業の特長(債権回収体制)

オートローン事業の中で、貸倒れが出るのではないかと気にされる方がいるかと思いますが、当社の貸倒れは0.81%と非常に低いです。どうしても中古車というと、貸倒れが少し多いのではないかと思う方がいるかもしれませんが、中古車は必需品であり、お金を払わないと車がなくなってしまいます。また、中古車は物ですので、仮にローンが払えなくなったお客様がいたとしても、車を引き上げてその車を売却すれば、お客様の借金の残債を打ち消すことができるため、結果的にとりっぱぐれが少ないのが当社のオートローン事業です。オートロ―ン事業は住宅ローンと並んで、マーケットで人気のある商品です。

ファイナンス事業 事業の特長(会計)

現在、中古車ローンは大体5年払いが平均です。お客様がローンを5年で返すということは、当社は5年間に渡って売上を期間計上しなければいけません。八百屋さんであれば、大根等を売った時に利益が確定しますが、当社の場合はローンが売上ですので、お客様が5年払いであれば、5年分売上を分割して計上しなければいけません。今年の契約は、今年で全契約の売上を計上できるわけではなく、来年やその次の年に分割して計上する形になるため、どんどん売上が積み上がっていくのが当社の特長です。そのため、例えば5年目の売上がスライドの左側のような形で上がりますが、実は5年目の売上のうち、5年目に獲得した分は少ししかないです。5年目の売上は、1年目〜4年目の売上の方が割合は大きいです。そのため、当社は過去の契約がベースで売上が立ってると同時に、売上を将来に繰り延べている形です。

 

2023年3月期は368億円も売上を将来に繰り延べており、これはオートローン事業の売上の2年分くらいを将来に繰り延べている感じですので、一気に当社の売上が減り、赤字や債務超過になる可能性はほとんどないという点が特長です。要は、来期や再来期の売上はもう確定しているというイメージを持っていただければ良いかと思います。

故障保証事業 -故障保証とは-

2番目に大きい故障保証事業についてです。

中古車業界のサービスですが、こちらはローンではなく、壊れた時に直すというサービスです。こちらはローンとは全く違いますが、良いところは営業マンがローンも故障保証も両方売ることができるという点です。そのため、営業コストをかけずに故障保証も増やしていけるという特長があります。

故障保証事業 -事業概要-

故障保証もマーケットシェアが小さく、自動車保証市場のうち、スライドの赤い部分は当社が属する第三者保証市場です。第三者保証市場の中で当社はトップシェアですので、保証のマーケット全体からすると当社の故障保証のシェアは7%ぐらいです。オートローン事業と同様に、故障保証事業も10年、20年と伸びていくことが約束されたマーケットだと考えています。

オートモビリティサービス事業 -事業概要-

3つ目の事業であるオートモビリティサービス事業についてです。

こちらは新規事業という位置付けで、モビリティサービスの中身は色々な事業が入っているため、本日全て説明できるわけではありませんが、1つだけカープレミアという部分だけ説明いたします。

オートモビリティサービス事業 (カープレミア)

当社はオートローンを提供する中で、全国の中古車販売店(約3万店)とのネットワークがあります。先ほどご説明した故障保証事業を推進する上で、整備工場ともたくさんお取引があります。大きな法人取引を当社の方でネットワーク化するというのがカープレミアのコンセプトです。単純に中古車経済圏を作って満足するわけではなく、各会社から当社がフィーをいただくことで収益化するとともに、当社のネットワークを強固にすることで、よりオートローンや故障保証を使ってもらうという本業へのシナジーがある取り組みです。ワンショットのお取引きをさせていただいてるところを囲い込むことで、より当社の収益性を高め、将来に向けて持続的な成長を担保するという思いを込めて、カープレミア戦略を進めています。

カープレミア認知拡大施策

GENERATIONSを使って、マス広告を打ち出しています。年明けくらいからYouTubeやテレビで放映されるので、当社のことを思い出していただければと思います。現在、ビッグモーターの不祥事をはじめとして、中古車業界に対して少し不信感が出ている点については、当社も非常に残念であり、危惧しているところです。そういった中古車業界に対する不信感を払拭することは、当社の使命だと思っていますので、こういったマス広告を通じてカープレミアの安全性を訴求していけたらと考えています。

新中期経営計画「ONE&ONLY 2026」 -概要-

冒頭にグラフで数字だけご紹介しましたが、当社は今までしっかりと成長を続けてきましたし、当社の強みは全く失っていませんので、基本的にやることは変わっていません。マーケットはまだまだたくさんありますので、今やっていることをしっかりと伸ばしていくことで、今までの成長がそのまま右肩上がりに進めば、新中期経営計画(以下、中計)の数字も達成できると考えています。中計は2023年からの3年間で、もう第2四半期まで終わりましたが、非常に順調に進捗していますので、この勢いで中計を達成するだけではなく、中計を上回って達成したいと思っていますので、引き続き当社の業績や株価をご覧いただければと思っています。

 

また、当社は時価総額目標を出しています。あまり出されている会社はないのではないかと思いますが、株主様は株価だけではないですが、やはり株価が上がると一番嬉しいのは間違いないかと思います。会社としても、株価を意識した経営を当然すべきだと思っています。現在の時価総額は600〜700億円ぐらいですが、外部要因もあるため当社の力だけではありませんが、しっかりと目標に向かって努力してまいります。

新中期経営計画「ONE&ONLY 2026」 -経営指標-

売上が20%増、利益が30%増を目標としています。株価はEPSが増えれば伸びますので、株価も少なくとも年30%ぐらい上がっていくんじゃないかなと思っていますし、年30%上がっていけば、その際にはPERも伸びると考えていますので、ドライブがかかった形でより株価が上昇するように頑張っていきたいと思っています。

新中期経営計画「ONE&ONLY 2026」 -その他指標-

先日、自己株買いをさせていただきました。株価の水準が少し安値だったので、会社としては少し大きめの金額の自己株買いを発表させていただき、現在粛々とマーケットの方で進めているところです。

2024年3月期 第2四半期 ハイライト①

第2四半期のハイライトについてです。スライドは前期と比べた数字です。スライド左側がマーケットですので参考程度に、スライド右側が当初の業績で、取扱高はマーケットと比べても非常に大きな伸びとなっています。前期は本業ではない部分で少し利益が出てしまいましたので、前期のイレギュラーを除いても20%利益は伸びていますので、第2四半期が終わったところで予定通り伸びていると思います。

通期業績見通し

進捗率は50%弱と非常に良い進捗です。当社は第4四半期に行けば行くほど売上と利益が増えていくので、50%を少し切るぐらいが非常に良い進捗だとご理解いただければと思います。

ESG・SDGsに対する取り組み

当社も当然ながら社会貢献を色々とさせていただく予定をしていますが、そもそも中古車業界を盛り上げていくこと自体がCO2削減にもつながるため、本業を通じて社会貢献をすることが当社の1番やりたいことです。

株主還元

1〜2週間前に予定通り増配という形で皆様に配当を実施しています。

まとめ

まず「強み」と「成長性」に関しては、独立系で銀行が入っていないことにより、当社は自由に事業展開をすることができる点が非常に強みです。マーケットも巨大で安定しており、上場会社は3社しかいないため、競争環境は緩いとは言いませんが、他のマーケットに比べると結構恵まれているマーケットなのだと考えています。また、「長期目線」というところでも、ストック型で売上を将来に繰り延べているので、少しつまづいたとしても過去に溜まったストックがあるため、ちょっとやそっとのことで当社の増収増益はゆるがないのが当社のモデルです。

 

ネットワーク単品の取引を加えることで、付加価値・収益性・持続性のあるネットワークを作っていきたいと考えていますので、将来については、基本的に今の戦略・戦術を踏まえながらしっかりと時代に対応していき、ビッグモーターの不祥事で少し揺れ動いている業界ではありますが、当社はほとんど影響がありませんので、その点はご安心いただければと考えています。

質疑応答

質問:中古車業界の不正騒動への今後の対応や取り組みについて、お教えください。

 

金澤当社も中古車業界のプレイヤーの一員ですので、安心して中古車の取引が正常化・健全化することを願っていますし、また当社にできることを当然ながらやっていこうと考えています。当社は車の売り買いをするプレイヤーではありませんが、当社のローンを使っている取引先は売買をしていますので、当社がより消費者の方に安心・安全をお届けできるような内容を、年明けぐらいには皆様へお届けできる予定ですので、事業の健全化に向かって当社がすべきところをしっかりと行っていく考えです。

 

 

質問:中古車販売店や整備工場がカープレミアクラブに入るメリットは何なのでしょうか?

 

金澤中古車販売会社にとってのメリットは主に2つあります。1つは当社が車を売りたい方、買いたい方を紹介します。もう1つのメリットが、オートローンがよく通るようになります。やはりローンが通れば、車は売れます。カープレミアクラブに加入するメリットはその2点に尽きると思います。整備工場については、当社がお仕事を紹介するという点がメリットになります。当社は故障保証事業の中で全国の整備工場と取引をしているため、カープレミアクラブに加入している方々に、その修理をお願いすることが可能であり、それが加入していただくメリットになっていると考えています。

 

 

質問:​2026年までにカープレミアクラブの会員数5000社を目指していかれる中で、どのようなことに1番力を入れてますか?

 

金澤こちらも2点あります。1つはきめ細やかな説明です。カープレミアクラブの良さがいくらあったとしても、その良さを理解していただけないと入会してもらえませんし、また入会してもやめてしまうという不幸なことになってしまいますので、しっかりと営業が懇切丁寧にカープレミアクラブの良さを説明するというのが1つ目です。もう1つは、そもそもカープレミアクラブの良さをしっかりと充実させていくことです。先ほどローンがよく通る、仕事を紹介するとお伝えしましたが、もっと付加価値を付けることができると思っていますので、カープレミアクラブのサービスをさらに充実していくことが2つ目に必要なことではないかと考えています。

 

 

質問:​コロナ禍で中古車の価格が高騰する中、苦労した点があれば教えてください。

 

金澤コロナ禍では中古車の価格が上がってしまいました。これは当社が苦労するというより、従来より1.5倍ぐらい価格が上がってしまうと、中古車を購入する方が一番苦労したのではないかと思っています。当然、価格が上がると車を購入する人が少し減るため、需要が減ってしまいます。当社も車を購入する方が減るとローンも減るため、非常に苦労した時期でした。幸い新車はどんどん生産しているため、そういった意味では中古車の価格は今後下がってくるのではないかと考えています。少しずつコロナの影響を受けた異常な価格等から、正常に向かっていくのではないかと考えています。

 

 

質問:アジアや海外での展開について、お考えなど詳しく伺いたいです。

 

金澤:オートローン事業も故障保証事業もまだまだ10年、20年、30年と伸び続けると考えています。日本の人口は減っていますし、より安定的な成長を目指すという当社の考え方からすると、やはり海外も一定のリスクを取りながら、少しずつ展開を進めていこうと考えています。日本は近代国家ですが、日本よりも進んでいる、あるいは同程度の先進国はたくさんあります。しかし、世界にはまだまだ日本よりも文化や経済が劣っている国があるため、当社が日本という先進国で身につけたノウハウを海外にしっかりと持っていくことによって、海外の成長発展に貢献し、また当社自体の利益を拡大させていくことが必要だと考えています。身の丈に合った形で、今後も海外展開を積極的に進めていければと考えています。

 

 

質問:中古車オートクレジットとワランティのどちらが今後成長すると見込んでいますか。

 

金澤どちらと言ってしまうと名前を挙げなかった社内の部門から怒られてしまうため、どちらもとしか答えられませんが、客観的に申しますと、ローンもワランティも伸び代は同じくらい大きいものがあると思っていますので、私としてはローンとワランティのそれぞれの部署に良い意味で切磋琢磨して競ってもらえれば、勝ち負けではありませんが、結果的に両方とも高い成長を遂げられると思っています。

 

 

質問:オートファイナンスへの新規参入が少ない理由は、与信判断にノウハウが必要だからでしょうか。あるいは、営業手法やルート開拓が特殊だからでしょうか。

 

金澤おっしゃる通り、ローンの審査を間違えますと貸倒れが増えてしまいます。審査だけではなく、債権回収や販路の開拓に関しては、実際にローンを使うのは中古車ディーラーの方々であるため、中古車ディーラーの方々を開拓する営業力は必要です。そういった色々な項目において、オートローン事業は参入障壁が非常に高い分野です。当社は既に参入しているため、レッドオーシャンにならないことをご理解いただいた上で、高い成長を続けていきたいと考えています。

 

 

質問:若者の車離れという風潮がありますが、こちらに対して何か取り組みは意識されていますか。

 

金澤こちらはよくいただくご質問ですが、逆に言うと「若者の車離れ」という言葉もだいぶ聞き古してきたと考えており、もうすでに若者は車から離れていますので、当社は今後若者の車離れが進むとは全く思っていません。ある程度の若者はもう車から離れてしまっていますので、当社は若者が車から離れてしまったマーケットでもしっかりと高い成長を続けていますので、そこは心配しなくても良いと思っています。とはいえ、車は楽しいものです。当社もそうですが、トヨタ等の新車メーカーも含めて、車の魅力をもっと若い方に伝えていくことはもちろん必要になってきますので、もう若者は車から離れていると認識しつつ、もっと若い方にも車の良さや楽しさを認識してもらうように、業界を挙げて取り組む必要があると考えています。

 

 

質問:社風やどのような人材を採用しているのかについて、教えていただきたいです。

 

金澤当社のバリューは「強い」「明るい」「優しい」という非常にシンプルな言葉ではありますが、この3つのキーワードに合う方々を面接等で確認し、採用させていただいています。「強い」「明るい」「優しい」というキーワードから、なんとなくそんな会社なんだなと思っていただけるかと思います。どちらかというと、仕事や会社とはいえ、単純に会社は給料を払う、社員は労働をするというドライな関係ではなく、人生の一部分を共有していると考えていますので、仲良しクラブではだめですが、和気あいあいと高い目標に向かって、一丸となって前に進んでいけるような組織を意識しながら、組織作りをしています。

 

 

質問:車が古くなると税金が高くなりますが、中古車販売への影響はありますか。

 

金澤車は昔に比べて壊れにくくなってきていますので、車を乗り続けていただく方が経済合理的には合うのではないかと思います。当然、車は古くなってきますと修理代もかかりますので、その損益分岐ですとか、また古い車よりも新しい車の方が性能も良いので、人それぞれの価値観だと思いますが、しかるべきタイミングで乗り換えていただければ良いかと思います。また、こういった環境に配慮する時代ですので、少し個人的な意見ではありますが、できれば愛情を持って長く乗り続けていただきたいと思っています。

 

 

質問:今後の課題や最も力を入れていきたいことはありますか。

 

金澤シンプルな質問がゆえに非常に答えにくいところがありますが、現在当社が抱えている大きな課題は正直ありません。人財も非常に多くの方を採用できていますし、退職率も非常に低い水準です。売上と利益も順調に伸びており、このまま伸び続けていけばマーケットの信頼もより強固になると考えています。参入障壁も高いですし、競合も特段強くはないという中で、ある意味で今の良い競争環境をいかに保ち続けていくかが課題なのかなと考えています。当然、リスク管理も社内でしっかりと回しているため、都度発生するコンプライアンスを含めたリスクを潰している状況ですので大きな課題認識はありませんが、今行っていることを今後も良い意味で続けていくことが、今後も成長を維持するために必要な条件だと考えています。

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