【オーケーエム】2023年8月26日 大阪IRセミナー
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スピーカー
株式会社オーケーエム 代表取締役社長 奥村 晋一 氏
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提供
オーケーエム
目次
本日は1〜6について、順番にご説明します。
PURPOSE(存在意義)
まず一つ目が、オーケーエムについてです。
会社の存在意義は「いい流れをつくる。」です。目に見えるもの、見えないもの、世の中の流体(流れるもの)、そしてステークホルダーの思いや考えを私たちはつないでいます。社会の課題や環境を考え、働きやすく暮らしやすい社会にしていきます。社是の「独創的な技術」で、社内・お客様・社会にいい流れを作っていきます。
会社概要
会社概要です。
当社は工業用バルブを提供するメーカーです。売上規模は連結で約90億円、従業員数は連結で340名弱、そのうち日本法人においては、240名弱の企業です。
グループ拠点
事業所の展開です。
国内においては、8拠点です。滋賀県に研究開発センターと2つの工場があり、ものづくりを滋賀県に集積しています。国内の営業拠点は5ヵ所に展開しています。海外拠点は、今年で33年目となるマレーシアと中国(常熟市)に工場と販売拠点を置いています。中国は進出して20年になります。そして、販売サポート拠点として、韓国(釜山)、ベトナム(ホーチミン)に販売拠点を置いています。
オーケーエムの歴史
当社の歴史年表です。
昨年、創業120周年と会社設立60周年を迎え、次の成長に向けて展開する最中です。
第一の創業
3つの転換期がありました。
まず、第一の転換期は創業です。明治35年に、バルブではなく木材から板材を切り出すためののこぎりの製造所として、創業しました。滋賀県の甲賀地域はのこぎりを作る地場産業として発展しており、そういうこともあってのこぎりの製造所から創業しています。
第二の創業
第二の転換期はバルブです。
第二次世界大戦後の昭和27年頃に、のこぎりからバルブへ事業の転換をしました。のこぎりが自動化される時代に差し掛かっており、手でひくのこぎりは衰退している時代でした。また、いろいろな工場が建設されることで、配管システムの発展が見込めたことも理由の一つです。滋賀県彦根市は地場産業でバルブのメーカーが集積しており、そういった外部環境もあってのこぎりからバルブへの事業転換を図ってきました。
バルブ製造は先発のメーカーがいたため、当社はあまり他社がやりたがらないような、対応しにくい流体に適したバルブを製造していました。そこに入らざるを得ない時代であったと認識しています。
第三の創業
第三の転換期は、2020年の(当時)東証二部への上場です。
そして、野洲市に研究開発センターを設置しました。研究開発を強化することで、開発機能とお客様のニーズを捕まえるマーケティング機能を一か所に集めました。マーケティングと開発を両輪で回していく形で次の成長に向けて新しいものを生み出そうとしており、現在、第三の創業と名乗って活動を展開しています。
「三方よし」の想いを込めた社是①
当社は理念に近い概念である社是を4つ設定しています。
1つ目が、「独創的な技術」です。これは、製品開発技術だけではなく、製造、販売、管理、すべての部門プロセスで「独創的な技術」を発揮し、それぞれの部署で工夫と改善を織り込んでいます。
2つ目が、「最高の品質 最低の資源消費」です。これは顧客満足度の向上です。お客様に喜ばれる商品づくりを掲げて、お客様満足度の向上を目指しています。
3つ目が、「余裕ある生活と豊かな心」です。事業を推進していくのは従業員ですので、社員満足度の向上を目指しています。
4つ目が、「地域社会に貢献する」です。これは、社会と株主満足度の向上です。
1つ目の「独創的な技術」を発揮して、三方よしを実現する社是を掲げています。
「三方よし」の想いを込めた社是②
1つ目の「独創的な技術」で「売り手よし・買い手よし・世間よし」の三方よしを実現することを掲げています。
サステナビリティへの取り組みについて
サステナビリティへの取り組みについてです。
社是に掲げているように、事業活動の中で企業に求められる「サステナブルの精神」を創業時より実践してきました。3つのマテリアリティを設定し、製品バルブの提供を通じて、直接的な社会貢献活動、社員満足度の向上、社内の環境整備等々、サステナビリティへの取り組みを現在進めています。
各種取り組みに対する評価
当社の事業活動、戦略、施策を展開する過程で、国や滋賀県から評価をいただいた例です。
スライド左上は、「グローバルニッチトップ企業100選」で、日本全国で113社(大小企業含め)の中に選定いただきました。
バルブとは?
バルブを一番身近にあるもので言いますと、水道の蛇口です。
バルブの機能は、流れている水を確実に流す、確実に止める、そして絞る(調節する)ことです。この3つの機能を持ったものがバルブです。使われている場所は、高層ビルや各種工場プラント、船舶等です。いわば、生活インフラや産業用インフラといったあらゆる場所において、見えないところでバルブは使われています。ほぼ全ての業界で、配管のあるところには当社のバルブが使われています。
オーケーエムの主要製品
当社の主要な製品の紹介です。
1つ目が、「バタフライバルブ」です。輪っかの中に円盤を配置して、円盤を90度回転させることによって流し、90度回転することによって液体を止めることができるのが、バタフライバルブと呼ばれます。
「ナイフゲートバルブ」は、同じく輪っかの中にあるプレートを出し入れすることによって、流体を流したり止めたりすることができ、流体を切るようにして止めるため、例えばドロドロしたようなものや固形物が混ざっている等、ややこしい流体に強いバルブです。
「ピンチバルブ」はゴムチューブを潰して、流れるものを止めてあげたり、ゴムチューブを開放して流体を流すことができ、こちらもセメントや粉のような「バタフライバルブ」では制御しにくい流体に強いバルブです。
主に3種類のバルブを製品開発して、提供しています。バルブもいろいろなサイズがあり、小さいものだと25mm(2.5cm)から2mを超えるサイズのバルブも製造しています。また、流れるものも液体・気体・ガス・泥水のようなスラリー状のもの、あるいは高温や低温、高圧や低圧といった、お客様のニーズに合わせたカスタマイズバルブは、当社が得意としている分野です。
オーケーエムの強み
当社の強みを3つ紹介します。
1つ目が、営業・マーケティングに関する強み、2つ目が、製品開発に関する強み、3つ目が、カスタマイズ製品における強みです。
オーケーエムの強み① 営業・マーケティング
営業・マーケティングに関する強みです。
当社はバルブ事業を始めてから、時代や市場のトレンドをいち早く察知して、ニーズに合わせた製品を開発し、提供してきました。様々な流体にマッチしたバルブを開発して、お客様に評価をいただいています。お客様それぞれに合わせた製品開発をすることによって、幅広い業界に提供してきました。幅広い業界のお客様に評価をいただき、そこから様々な流体のニーズにおける情報を取得することができ、それらを蓄積することができました。
それをまた次の開発・マーケティングに活かすという非常に良い循環を生み出しています。クレームといった不具合に関する情報も財産です。そういった情報を常に集めて、次の製品開発に活かしている点は、当社の大きな特徴の一つです。
オーケーエムの強み② 製品開発機能
製品開発の分野です。
様々なお客様にカスタマイズ製品を提供するということは、そのお客様にマッチした開発をしなければなりません。できる限り、お客様の流体を再現する、あるいはお客様が使われる環境を再現し、そこに合わせた検証・実験を繰り返すことによって、データの蓄積をしています。例えば、スライドの写真(左上)は高温流体試験です。バルブを700度くらいまで熱し、高温なガスをバルブが止められるかどうか、あるいはその中でもしっかりと作動するかどうか、といった検証を行います。またスライドの写真(右下)は低温流体試験です。液体窒素で-196度くらいまでバルブを冷やし、低温のガスを止められるかどうか、またしっかり動くかどうかといった検証を積み重ねています。このように、できる限りお客様の使用状況に近い状態で製品検証をしています。
オーケーエムの強み③ カスタマイズ製品
カスタマイズ製品についてです。
流体は酸性のもの、アルカリ性のもの、油、個体といった様々な種類があり、バルブはお客様の流体にできる限りマッチしたカスタマイズが求められます。そうなると、当社は非常に多くの製品ラインナップを準備しなければなりません。
しかしながら、当社が持っているバルブの型式はだいたい20種類程度です。それらの型式を用いて、配管に合わせた大きさのバルブを準備しています。また、様々な流体にマッチした材質(ステンレス、ゴム、テフロン等)、バルブをどうやって動かすか(手動、電気モーター、空気圧等)といったことを掛け合わせると、製品ラインナップは10万種類以上になります。一品仕様のカスタマイズも入れると、これから先の可能性は無限大であると考えています。
お客様のご要望に合わせて掛け合わせをチョイスし、できる限り短納期でカスタマイズ製品を提供するということが、当社の大きなビジネスモデルです。
競争優位性を発揮した成功事例
カスタマイズ製品の例です。
1つ目が1950年頃に、製紙業界に向けてカスタマイズ製品を提供しています。先ほどご紹介した「ナイフゲートバルブ」です。製紙業界はドロドロしたスラリー状の流体が多く、そこにマッチしたカスタマイズバルブを提供して、お客様に評価をいただいてきました。
2つ目が建築空調設備関係です。1980年代、高層ビルが盛んに建設されるようになり、そこに使われる空調設備の制御用バルブをシステム会社と共同開発して、お客様から評価をいただいています。
3つ目が2000年代の造船分野です。船も様々な種類があり、タンカーやバルク船、客船等、それぞれの船に合わせたカスタマイズバルブの要望があります。ニーズにマッチしたバルブを提供することによって、造船メーカーからも評価をいただいています。
そして現在は造船分野において、船舶排ガス用バルブという排ガスを処理するための装置に使われるバルブに関して、カスタマイズ製品を提供し、評価をいただいています。
事業環境① 事業を取り巻く環境
事業環境分析についてです。
2023年2月に政府は、グリーントランスフォーメーション(GX)実現に向けた基本方針の閣議決定を行いました。また先日、日経新聞でも取り上げられましたが、GXの予算として総額2兆円を超える概算要求があり、GXに注目が集まっています。
また、GXの実現に向けた基本方針の中には、カーボンニュートラルに向けて、今後10年を見据えたロードマップが示されています。燃料としてのアンモニア、そしてその先に水素への転換について言及されています。低炭素、脱炭素に向けたクリーンエネルギーへのシフトが加速してくると認識しています。
また、海運業界、造船分野においても、トレンドは同様に脱炭素、カーボンニュートラルがキーワードです。そして当社が属しているバルブ業界、流体制御の業界においても、このトレンドに乗っています。バルブへのニーズの変化により、新たなカスタマイズの要求は現に出てきています。
事業環境② 国内市場規模推移
国内のバルブ業界の規模をご紹介します。
国内ですと、4,500億円規模を推移していますが、2021年においては5,500億円規模を堅調に推移していくのではないかと認識しています。バルブは2000年前から存在し、時代のニーズに合わせて変化して、成長してきました。これから先も時代のニーズに合わせて発展できると考えており、バルブ業界は非常にサステナブルな業界であると言えます。
事業環境③ 世界の新造船受注量の推移
世界の新造船受注量の推移です。
2020年頃までは少し減り、2020年を底にして新造船の受注は増加に転じています。今後も受注量は堅調に推移すると考えています。
中長期ビジョンと中期経営計画の位置づけ
成長戦略(中期経営計画)です。
「Create 200」にて掲げている通り、2031年3月期に売上規模200億円を目指しています。そのためには、既存分野の拡大はもちろん、新規分野の展開を行っていきます。クリーンエネルギーへの移行や環境対策の推進に伴い、新しい流体のニーズが出てきます。そこへ向けてマーケティング、カスタマイズ製品の拡充を行っていきます。バルブをコアとし、流体制御機器やシステムを視野に入れて開発を進めます。現在、五月雨式にいただいているメンテナンス需要においても、受け身の体制から提案型に変革し、積極的にメンテナンス需要にも取り組んでいきます。
そして、事業展開の中でM&Aも視野に入れて成長させていきます。「Create 200」に向かって、第1次中期経営計画は変革のための最終段階の位置づけとしています。
第1次中期経営計画方針
中期経営計画方針では、脱炭素社会(クリーンエネルギー市場を含む)といった成長市場に向けて、製品開発・システム開発を行っていきます。そして、製造および販売体制を強化していきます。
目標とする経営指標
目標とする経営指標です。
2023年3月期においては、前期比で増収増益を達成しました。今期(2024年3月期)においては、市場環境に明るさが出てきていますが、競争が激化する分野においては、影響を受けると見込んでいます。しかし、販売活動を積極的に推進し、今予想している見込み値に上積みをしていきたいと考えています。2025年の3月期においては、各戦略・施策の成果が出てくると見込んでおり、連結の売上は計画通り124億円、営業利益率は8%以上、配当性向は30%を目途に安定配当をしていきたいと考えています。
基本経営戦略
中期経営計画方針にて、経営戦略を4つ掲げています。
1つ目が成長市場に対応できる新商品開発と販売体制の構築、2つ目が既存の商品力の強化、3つ目が企業風土の変革、4つ目が社員満足度の向上です。本日は戦略Ⅰのみを紹介します。
施策① 脱炭素社会向け製品の研究開発
施策① 脱炭素社会向け製品の研究開発です。
アンモニア用のバルブ、CO2(二酸化炭素)用のバルブの製品開発に関してです。特に船舶用の燃料となるアンモニアに向けてのバルブ開発を進めています。毒性があるアンモニアを確実にシールするために、現在構造の開発を進めています。今年の12月には、プロトタイプの試験搭載を予定しています。
2つ目としては、液化水素に適用できる大口径のバタフライバルブの研究開発を進めています。液化水素用バタフライバルブの開発は、経済産業省のサポイン事業、現在はGo-Tech事業と呼ばれています。産官学でプロジェクトを発足させ、計画通りに開発を進めています。現在は、製品の設計を進めている最中です。また、某エネルギー企業と運搬専用のプロジェクトに参画しており、開発を進めている最中です。
産官学の連携に関しては、補助金を活用してマーケティング開発を進めています。その一例として、近畿経済産業局より「関西ものづくり新選2023」において最優秀賞を受賞しました。
施策② 低炭素社会向け製品の販売展開
脱炭素社会の前段の、低炭素社会に向けた製品開発です。
現在の海運業界では、船を走らすための燃料は、重油から天然ガスへの移行が世界的に進められています。当社においても、天然ガスを燃料とする船舶向けのバルブ(低温用バルブ)を開発して、市場へ投入しています。それらはLNG用バルブと呼び、前期(2023年3月期)から第1四半期にかけて9隻納入しており、現在は19隻分の受注をしています。また、低温用バルブにおいても、品質の安定化とコストダウンに取り組んでいます。現在、海外用の製品開発が若干遅れていますが、開発を進めている最中です。
施策③ 船舶排ガス用バルブ製造・販売の強化
船舶排ガス用バルブ製造・販売の強化です。
船舶エンジンから排出されるNOx(窒素酸化物)に関して、2016年から国際的な規制が強化されています。NOxを除去するための装置に使われる船舶排ガス用バルブを製造・販売しています。現在、この分野では世界シェアNo.1と認識しています。この製品に関して、製品管理の改善を進めており、コストダウンにも取り組んでいます。また、最適地生産、最適地販売にも努めており、中国の子会社で製造を開始しましたが、お客様の要求の変化に対応するために生産体制の見直しを進めている最中です。
施策④ 新たな販売体制の構築
新たな販売体制の構築です。
今まで属人化していた顧客情報やカスタマイズ製品のアプリケーション情報を集約・蓄積・分析して、組織的な販売マーケティングに活かしたいと考えています。顧客情報や販売ノウハウをシステム的に活用して、販売の生産性向上を目指しています。マーケティングオートメーション(MA)、顧客関係管理(CRM)を導入して、深堀型の技術営業体制を構築していきます。また、デジタルマーケティングの推進、販売効率の向上を目指しています。その一例ですが、空調設備の分野におけるお客様の困りごとを解決するための機能を共同で研究開発しています。
戦略ⅢⅣおよび41ページにつきましては、説明を割愛させていただきます。
2023年3月期決算サマリー
2023年3月期の決算サマリーについては、先ほど申し上げた通りです。
売上高・営業利益の推移
2019年3月期からの売上高及び営業利益の変化です。
特に、前期(2023年3月期)の営業利益は増益となり、回復基調にあります。
売上高、受注高、受注残(市場別、単体)
売上高、受注高、受注残における四半期ごとの変化です。
青と赤で示していますが、青が船用市場、赤が陸用市場の数字を示しています。今後、回復基調にある受注高及び受注残についても、前期(2023年3月期)の第4四半期においては少し落ち込みましたが、今期(2024年3月期)の第1四半期においては回復基調にあります。
2024年3月期 業績予想サマリー
業績の予想については、先ほど申し上げた通りです。
経常利益増減分析
こちらも先ほど申し上げた通りです。
株主還元と今後のIR方針について
株主還元と今後のIR方針についてです。
研究開発や設備への投資を図りつつ、配当性向30%を目途に継続性と安定性に配慮して、配当をしていきます。今期(2024年3月期)においては、35円を予想しています。また、今後のIRについても、積極的に展開していきたいと考えています。まだまだ当社の事業について、皆さんにご認識いただけていない点が多いと考えていますので、今後も積極的にIR活動を展開していきます。
当社はお客様の流体制御のニーズに細かくお応えすることで、事業を発展させていきます。事業発展を通して、お客様満足、社員満足、株主満足度の向上、そして持続可能な社会に貢献をしていきます。ありがとうございました。
質疑応答
質問①:インフラ関係の配管が傷んできていることで、取り替え需要が増えてくるのではないでしょうか?また、ライバル企業について教えてください。
奥村:おっしゃる通りです。特に水道関係において、配管が傷んできており、取り替え需要があるとニュースでも取り上げられています。取り替え需要というのは必ず起こってきます。水道だけではなく、産業インフラの配管も老朽化しており、その取り替え需要は実際に当社の売上として積み重なっていますので、おっしゃるようにその需要に対する取り組みと、新しいところに対しても取り組むことで、2段構えでバルブ業界も着実に伸びてくると考えています。
そして、ライバル企業については、非常に大きなメーカーが存在します。その会社と当社の違いとしては、当社は標準的な作り置きのバルブではなく、ニーズに合わせたカスタマイズ製品を得意としています。なかなか他社が入ってこれないようなカスタマイズ製品を得意としています。そういった強みを活かして成長していきたいと考えていますので、ぜひご支援いただければと思います。
質問②:半導体とバルブはどのような関係があるのでしょうか?
奥村:半導体工場で使われる当社のバルブにどういうものがあるかと言いますと、一つは工場の空調です。やはり半導体工場の中は、温度を一定にしなければならないため、必ず空調設備が存在し、そこに使われるバルブが多くあります。
あるいは、半導体を作る過程で乾燥させるためにガスが用いられます。ガスを流すラインにもバルブは使われています。また、半導体を洗浄する純水を作るプラントがあります。純水を作るところにもバルブはありますし、洗った後の下水処理においてもバルブは使われます。
質問③:ISO14000は取得しないのですか?
奥村:おっしゃる通りです。取得するタイミングを逸してしまい、現在まで来ているというのが正直なところです。工場の中も含めて、環境には非常に気を使って運営をしています。
質問④:サイズが大きいバルブだけではなく、医療用等のサイズが小さいバルブにも展開する予定はあるのでしょうか?
奥村:排除しているわけではありません。そちらも視野に入れており、完全に捨ててるわけではありませんが、作り方やラインナップが全く違う分野となります。場合によってはそういった面も展開していきたいと考えています。
質問⑤:この先、株価や時価総額はどうなるのでしょうか?
奥村:当社も現在の株価には満足していません。しっかりと株価を上げるべく、いろいろと手は打っていきたいと考えています。具体的にお示しすることはできませんが、先程申し上げましたように、まずは当社の事業を広く知っていただく活動が重要であると考えています。特に、個人投資家の皆様にIRを展開したいと考えています。また、業績もしっかりと右肩上がりで数字を発表できるように努力をしていきたいと考えています。
質問⑥:プライム市場に移行する予定はありますか?
奥村:現在、具体的な計画はありませんが、もちろん上場したからにはプライム市場を目指して頑張っていきたいと考えています。いつ移行できるかは確約できませんが、しっかり視野に入れて頑張っていきたいと考えています。